2021/06/25 07:28



東京 上野動物園のメスのジャイアントパンダ、「シンシン」が23日、双子の赤ちゃんを出産しました。上野動物園でパンダの赤ちゃんが誕生するのは「シンシン」が4年前に産んだ「シャンシャン」以来で、双子の誕生は初めてです。

上野動物園で飼育されているジャイアントパンダ、オスの「リーリー」とメスの「シンシン」は、ことし3月に交尾が確認され、先月下旬には「シンシン」に妊娠の兆候が現れ始めました。

このため、動物園では「シンシン」の展示を中止して出産に向けた準備を進めてきましたが、23日午前0時すぎに破水しました。

そして、午前1時すぎに1頭、そして午前2時半すぎにもう1頭の合わせて2頭の赤ちゃんを出産しました。

上野動物園でパンダの赤ちゃんが誕生するのは「シンシン」が4年前に産み、動物園で人気を集めている「シャンシャン」以来で、双子の誕生は初めてです。

母子ともに健康で、1頭は124グラム、もう1頭の体重はまだわかっていません。

2頭とも、性別はまだ分からないということです。

園によりますと、午前9時半の時点では1頭は「シンシン」が右の前足で抱いていました。

また、もう1頭は保育器で管理しているということです。

ジャイアントパンダは、双子を産んだ場合、1頭しか育てないことが多いため、今後は2頭を交代で母親のもとに置き、保育器での人工保育と組み合わせて育てるということです。

動物園では今後、2か月ほどは職員が24時間体制で対応することにしています。

赤ちゃんをいつから公開するかはまだ決まっておらず、同じ施設で生活しているオスの「リーリー」の展示も23日から中止になりました。

2頭の姉となった「シャンシャン」は、別の場所で飼育されているため見ることができますが、現在、上野動物園では新型コロナウイルス対策として1日に入園できる人数を2000人までに制限していて、入園には予約が必要です。

双子の出産を受けて、上野動物園は23日午前10時半から記者会見を開きました。

この中で福田豊園長は「1頭目が生まれたときは、まずはホッとしました。2頭目の報告を受けたときは大変驚き『やったー』とうれしく思いました」と喜びを語りました。

そのうえで「赤ちゃんパンダの成長を通じて、多くの人に楽しみや元気、時には安らぎをお届けすることができればと思います。上野のジャイアントパンダファミリーへの応援を今後ともお願いしたいです」と話していました。

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