2021/05/17 07:39

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ひでどん(@komatu00713)です。

私たちが普段身につけている服が環境を大きく破壊している。この事実をご存知でない方も多いのではないでしょうか。アパレルを生産する上で発生する二酸化炭素の排出量は世界中で増加の一途を辿り、過剰に生産された商品の多くはそのまま処分されています。世界全体で廃棄されている繊維製品は約8000万トンを超え、Tシャツ1枚をつくるのに必要な水の量はなんと2720リットルとも言われています。アパレル業界は様々な要素が重なって、地球温暖化を助長する産業になってしまっているのです。環境問題を解決するためにはアパレル業界の構造を改めて見直し、課題をみつけ、それに対して適切なアクションをおこす私たち一人ひとりの行動力が求められています。

企業や消費者、そして業界の慣習が複雑に絡みあうアパレル業界だからこそ、様々なアプローチによって問題解決の糸口は見えてくるはずです。もしかするとそれは、新しい技術やバイオテクノロジーを応用し、洋服の素材自体を変えるという革新的な方法かもしれません。ほかにも私たち消費者が意識を変えるというアクションも重要です。例えば良識に基づいて生産、流通しているファッションを意味する「エシカルファッション」。エシカルなアイテムを意識的に選択し、消費していく。ふと世界に目を向けると、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善、そして自立を目指して構成な取引を行う「フェアトレード製品」も多く見かけるようになりました。私たち一人ひとりが意識的に選択を続けることで、地球にも人にも優しい新しいアパレル業界を作りだせるはずです。

近年、世界的にプラスチックごみ問題に注目が集まっているが、“世界2番目の環境汚染産業”についてはあまり認知されていない。それは「繊維産業」である。

ファッション業界はもはや、世界的に「サステナブル」に取り組まないラグジュアリーブランドはないと言っても過言ではないほど、地球・自然環境への意識が高まっている。

先日、WWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)と連携することを発表した、サステナブルなアパレル事業を展開する豊島株式会社に、ファッション業界の課題と取り組みについて聞いた。

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取り入れたい理由は「社会貢献に興味があるから」がトップで69.4%、次いで「自己主張・表現のため」が25.5%、「トレンドだから」が21.0%となった。

エシカルは「Ethical:倫理的な」というところから、倫理的な活動として“環境を配慮して作られたという意味合い”で使われている。サステナブルとは「Sustainable:持続可能な、ずっと続けていける」という意味だ。

近年、エシカル・サステナブルなファッションの普及に取り組むアパレル企業が増えてきたといわれる。持続可能な開発目標(SDGs)に社会的な関心が高まっている中、アパレル・ファッション業界においても持続可能な生産・消費への転換が課題となっている。

「なぜWWFジャパンという環境保全団体が、繊維の会社である豊島とパートナーシップ契約を締結したか。それは繊維業界が環境への負荷が非常に大きいからです。そして、消費者にはその問題が伝わっていません」

「繊維産業は水の汚染、使用量が2番目に大きい業界。ちなみに1番は石油産業。なお、世界銀行では工業用水汚染の17~20%が染色と仕上げによるものであると推定しています。綿のTシャツ1枚を作成するために使用される平均水量は、推定2,500リットルと言われています。また、繊維産業のGHG排出量は世界全体の約10%を占めます」

「2030年に向け、繊維業界、ファッション業界は本当にサステナブルになれると思います。豊島のようにコットンの生産現場から糸・染色工場、縫製工場、そして消費者に製品を届ける人々が一緒になれば、きっと解決できる問題だと思います」


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