2021/05/01 07:07


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ひでどん(@komatu00713)です。

東大生は「アウトプット」のためにノートを取っています。「インプット」というのは、情報を自分の中で整理して頭に入れることです。逆に「アウトプット」というのは、インプットしたことを自分の頭の中から外に出すことを言います。

ノートはたいていの場合、インプットのためのものとして使われます。授業で聞いた内容や人の話を後から見返すためにノートを取るケースが多いのではないでしょうか。私もそうでした。

でも、多くの人が勘違いしていることなのですが、ノートって、インプットのためだけのツールではないんです。後から振り返って勉強するためだけにノートを取っているわけではありません。それが目的なら、授業の内容が書かれた黒板をスマートフォンなどで撮影すれば事足りてしまうわけです。時間をかけて紙に文字を書いたりする必要は皆無ですし、むしろ効率が悪いといえます。

それにもかかわらず、東大生は自分なりのノートを取っていて、写真に撮って終わりにはしません。ひと工夫もふた工夫もあるノートを日夜作って、勉強に生かしています。それはどうしてなのかといえば、東大生は「ノートをインプットのためのツール」ではなく、「アウトプットのためのツール」として使っているからです。

東大生のノートは思考の型になっています。後から見返すだけでなく、そのノートを取ること自体が記憶の定着や思考の整理につながる。つまり自分の思考が整理されて、新しいものが見えてくることがあるわけです。

こんな暗記ノートを作っている人もいました。

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オレンジのペンで英単語を書き、日本語が思い浮かばなかったところをカウントし、自分の弱点を明らかにするというものですね。

また、「アウトプット」というのは試験だけでなく、関連性を意識して忘れないようにする、ということも含まれています。

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これは東大生がよくノートで使っている、「メモリーツリー」という考え方です。ノートの中心にテーマとなるワードを書き、そのまわりに、テーマと関連する情報をいくつか記入し、線でつないでいきます。記入した情報に関係する情報を、そのまわりに記入して線でつないでいき、関連性がわかるようにノートを取ることができれば完成、というものです。

「Interactが相互に作用する」「interpretが解釈する」と個別で覚えていても、すぐに忘れてしまいます。でも「interというのは『中』とか『間』という意味で、インターチェンジとかインターネットとかと同じカテゴリーだったな」と考えることができれば、「interactは、『間』から派生して相互に作用する、だった!」とすぐに思い出すことができます。

ノートを取りながら、関連性を整理していくことができ、効率的に学習できるということです。

いかがでしょうか。私たちはよく「インプットしないとアウトプットできない」と考えがちです。知識量がないからテストで点が取れないとか、理解力がないから頭が悪いとか、そういうことを考えてしまいがちです。

ですが、知識があってもそれを応用してアウトプットする能力がないというケースは、よくあることなのです。試験が想定できていなかったり、関連性を覚えていないからすぐに忘れてしまったり。だからこそ、必要なのは「アウトプットを想定したノート作り」なんです。

「後でその知識を使うタイミングが来る」

「その知識をイチから再現しなければならないタイミングが来る」

そういう意識を持ってノートを取ることで、「アウトプット」できるようになる。それが、東大生のノートに共通した特徴なのです。ということで、ぜひ、アウトプットを意識したノートを作ってみてください。


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