2021/04/23 07:10


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ひでどん(@komatu00713)です。

買物をする際、これまではもらえていたレジ袋は、その軽さや丈夫さ、あるいは大きさや形状も種類があり、物を入れる上で便利であることから重宝されてきました。
配布する店側としても安価であり、製造する企業も大量に作ることができることから、様々なシーンで利用されてきました。

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しかしそのレジ袋が2020年7月1日より全国で有料化され、必要なときには購入しなければいけなくなりました。
なぜこのような政策がスタートしたのか、それは環境問題への対策として必要であったためです。
レジ袋の多くはプラスチックを原料としています。プラスチックであることで、軽量で丈夫な物を生み出していますが、プラスチックは石油由来の物質です。大量にレジ袋が生産されれば天然資源を大量に消費することにつながります。
また製造過程、あるいはごみとして焼却する際には二酸化炭素が発生します。二酸化炭素は温室効果ガスの主成分であり、この増加が地球温暖化を含む気候変動を悪化させる要因にもなっています。

さらにレジ袋がごみとして大量に廃棄されることも問題です。焼却処分されることでも問題を引き起こしていますが、不法投棄などにより陸地や海洋を汚染する問題が発生しています。
特にレジ袋を含む海洋プラスチックごみは世界的にも深刻な問題として取り上げられ、対処が急がれています。

レジ袋は日常生活に根付き、便利であることは確かですが、消費者の行動次第でごみとして排出される量も変わってきます。
つまり、私たちの行動でレジ袋を削減することができれば、ごみの排出削減や地球温暖化防止の一助となる二酸化炭素の排出抑制、化石資源の使用削減につながり、環境を守る取り組みとなります。

レジ袋有料化は2020年7月1日より全国でスタートしましたが、取り組み自体は先行して19県が、早い県だと10年以上前から実施していました。
この取り組みは県内のすべての販売店ではなく、参画事業者を募って行われた取り組みであり、有料化を行ったことでレジ袋の削減効果は高かったことが分かっています。

例えば2019年から取り組みを行う徳島県では、有料化に伴う結果について報告を行いました。それによるとレジ袋削減枚数は年間で7,000万枚にもなったと言います。県民一人当たり年間100枚と推計されており、ごみの削減量だけで1年間で700トン、二酸化炭素の排出量も4,300トンも削減できたと推計されています。
約1年の取り組みであっても大きな効果を見せており、他県でも以前から有料化を行っていた地域では、すでに定着化され、レジ袋の辞退率など大きな効果をあげています。

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他にも、富山県では2008年から消費者団体や事業者、行政が協定を締結してレジ袋を有料化し、48事業者が賛同・参加しました。
10年以上もレジ袋有料化の取り組みが行われてきましたが、2017年時点での報告では、レジ袋有料化に伴い95%の人がマイバッグを持参するようになったとされています。
レジ袋をもらえないとなると、商品を入れるための別の袋が必要となります。有料となったレジ袋を購入する人もいますが、多くはエコバッグやマイバッグを持参して、商品を持ち運ぶようになったということです。

現在では全国でレジ袋の有料化が行われているため、先行した19県の人々だけでなく、日本に住むすべての人がその対象となり、商品を持ち運ぶレジ袋に変わる物が必要となります。
その上で繰り返し使えるエコバッグやマイバッグは非常に重要なアイテムとなることは明らかです。
またごみとして廃棄するとなると、家庭ごみとしては量を増やすことになり、それだけ廃棄費用がかかることになります。
しかしエコバッグを持ち歩くようになれば、廃棄費用やレジ袋の出費を抑えることができます。
大局的に見れば環境問題を解決するための方法ですが、私たちの生活における経済的な損失も抑える効果が期待できます。

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レジ袋に変わるエコバッグの種類はいくつかあります。
まず挙がるのは折り畳み軽量タイプのエコバッグです。
レジ袋と同じように一部ビニールなどを利用した素材のものもありますが、軽量で丈夫なのは変わらず、折り畳むことで小さくなり、鞄の中などに入れて持ち運びやすい利点があります。

他にも素材として紙製や布製のバッグも販売されています。
また購入するものが少ない人向けに、ハンカチやキーホルダーサイズの極小タイプの物もあります。
反対に大量の物を一度に購入する人向けには、トートバッグやショッピングバスケットといった容量が大きい物も用意されています。
これはそのまま持ち運ぶしかありませんが、大きな物も入れられるため、家族が多い場合などには重宝されるでしょう。

加えて保冷バッグは食料品の温度を保ちながら持ち運びができることや、サイズが大きいものも多いため、エコバッグとして利用されることがあります。
エコバッグとして作られているわけではありませんが、リュックや風呂敷をエコバッグ代わりに使用する人もいます。
リュックは大容量のものが多く、両手も塞がらないため安全であり、風呂敷は様々な形状のものを包んで持ち運べるため便利です。

レジ袋を使わず、商品を持ち運ぶという点では、これらは非常に有効なバッグや袋として機能します。
また既製品ではなく、リサイクルで壊れた傘布から防水性の高い袋や古着から袋をリメイクしたりする取り組みも行われています。


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