2021/04/21 06:14



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ひでどんです。

健康だけではなく「全世界の食料難」をも救う可能性のあるスーパーフード「大豆」が今注目されています。

大豆とは、成長過程での「えだ豆」や発酵食品「納豆」、そして加工食品の「醤油」や「豆腐」と「豆乳」まで、幅広く庶民に愛されています。

健康食としても有名で、欧州では「納豆」に含まれる「ビタミンK」がコロナの感染予防に一役かっているのではないかと、研究が進められています。もしかすると、京都大の山中教授が提唱している「ファクターX」とは納豆が関係しているかも知れませんね?

健康食品だけではなく、「地球を救う」可能性も秘めているのです。

1.「大豆」にはどんな栄養素が含まれているの?

大豆の一粒には、実にさまざまな栄養が詰まっています。タンパク質をはじめ、脂質、糖質、ビタミンB1、ビタミンE、葉酸、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、鉄、亜鉛、銅など、栄養素の種類がとても豊富。ビタミンやミネラルの含有量が多いのも特徴のひとつです。その一方で、大豆にはコレステロールが全く含まれていないこともわかっています。

大豆が持つ栄養のなかでも注目したいのは、やはりタンパク質です。国産大豆(乾燥)は、100g中に33.8gものタンパク質を含んでいます。タンパク質は、私たちの臓器や筋肉、皮ふ、髪、血液などを構成するうえで欠かせない成分で、肉に匹敵するほど豊富なタンパク質を含む大豆は「畑の肉」という別名も持っています。

ただし、タンパク質と一口にいっても、肉などに含まれるタンパク質と大豆などに含まれるタンパク質には違いがあります。たとえば、大豆のタンパク質は肉のタンパク質に比べて低カロリー。大豆と同量のタンパク質を肉から摂取すると、余分な脂質も同時に摂取しやすくなります。

一方で、タンパク質の栄養価を評価する「アミノ酸スコア」では、100に近いほど栄養学的に優れているとされますが、大豆のアミノ酸スコアは肉と同じく最高値の100。体内での合成が難しい必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。あわせて、大豆のタンパク質は消化吸収率も大変よいことがわかっています。

2.健康食材「大豆」の実力

まずは良質なタンパク源であることです。タンパク質が不足すると、体内にすでにあるタンパク質が分解されて使われるため、体力が落ちてしまいます。また、血管が弱くなったり、子どもの場合は体の成長に影響を与えたりする可能性も考えられるでしょう。毎日適度なタンパク質を摂取することは、健康を維持するうえでとても大切なことなのです。

タンパク質とあわせて注目したいのが、大豆の機能性成分です。細胞の構成に欠かせない「大豆レシチン」や、抗酸化作用を持つ「大豆サポニン」、善玉菌のエサとなる「オリゴ糖」、女性にうれしい働きが期待される「大豆イソフラボン」など、大豆には健康を支える成分が豊富に含まれています。

なかでも関心を集めているのが、大豆イソフラボンの健康作用です。40歳を過ぎた女性では、女性ホルモンのエストロゲンが大きく減少してさまざまな不調が現れますが、大豆イソフラボンがそうした女性の健康をサポートする可能性があると考えられています。

3.納豆のネバネバが世界を救う

大豆の優れたもう一つの顔が、「地球を救う」可能性を持っているという事。びよーんと伸びる糸ですが、「ポリグルタミン酸」という高分子物質で、化学調味料としてご存じの「グルタミン酸」からできています。

この納豆の糸「ポリグルタミン酸」に放射線を照射すると、寒天のようなブヨブヨしたゲル状になります。それを凍結乾燥させると白い粉末状の樹脂ができます。これを「納豆樹脂」と呼ばれ、吸水性、可塑性(かそせい)、生分解性に優れた新素材です。

吸水性に優れているということは、具体的には、納豆樹脂1gで3以上の水を蓄えることができます。また、可塑性とは、外から力や熱を加えると変形し、力を取り去っても元に戻らず、プラスチックと同じ性質を持ちます。

そして、生分解性があるというのは、微生物が分解すると水と炭酸ガスになるということで、地球環境に優しい素材になります。

ただし注意したいのは、「大豆」からは発酵した「納豆菌」が必要なわけで、今は、「タピオカ」で有名な「キャッサバ」という植物を利用して、発酵プラントで「納豆菌」を培養しています。大豆は生みの親ってことになりますね。

今後期待されること

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今後は、砂漠化を食い止め、砂漠緑化事業などに、大きな効果を発揮することが期待されます。また、プラスチック容器などに転用できるように日々研究が重ねられています。

4.まとめ

スーパーフードとして、「大豆」は味や形を変えて私たちの健康と環境には欠かせない存在となりつつあります。しかし、我々日本人は、「大豆」を食さなくなってきてます。叙述した内容を踏まえ、これから、大豆食品を積極的に食していきたいです。



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