2021/04/12 07:21

 

 

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ひでどんです。

レバレッジ(英語: leverage)とは、経済活動において、他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること、または、その高まる倍率です。

原義は「てこ(レバー、lever)の作用」。レヴァレッジ、リバレッジなどカナ表記はいくつかある。レバレッジ効果、レバレッジ率などとも。ギアリング(gearing、歯車によるトルク増大)と呼ぶこともあるが趣旨は同じである。力が無条件に増幅されるてこや歯車に例えられるが、後述の通り商取引の用語では損失も増幅されます。

わかりやすく図解で説明すると

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投資を例に上げると、少ない投資額で大きな利益を得ると言う考え方です。

てこを用いると、自力では動かせなかった重いものを持ち上げることが可能となります。なぜなら、自分の加えた力がてこによって何倍にも増幅されているからです。

FXのレバレッジ(leverage)にも、てことよく似た働きがあります。レバレッジという言葉が「てこの力」や「てこの作用」といった意味を有しており、担保として預けた証拠金の何十倍にも相当する資金を動かして取引できるからです。少ない資金で大きな金額の取引ができる仕組みを「レバレッジ効果」と呼びます。(株式投資では信用取引においてレバレッジが用いられます。)

しかし、このような「レバレッジ効果」は、投資だけに用いられる訳ではありません。政府の経済刺激策にも用いられる考え方でもあります。

例えば、目下、大混乱を招いている「GoToトラベル」キャンペーンの「1人2万円上限/泊」の需要喚起策ですが、補助をするからとにかくお出かけをして地方観光地にお金を遣ってくださいと言う事です。

レバレッジ効果を考えざっくりと試算すると、1人一泊2万円の旅館に宿泊して、35%の補助を受けて、お土産や観光や食事などに、1万円(15%補助クーポン含む)遣ったとすると、計一人3万円のお金を地方観光地に落としていきます。

上記の例だと、国からは1万円の補助で、2倍以上の経済効果をもたらします。「GoToトラベル」の予算が総額1兆7000億円ですから、約3兆円以上の経済効果があるのではないかとざっくりですが試算できます。

そして、旅行へのきっかけを作り、一番期待しているは高齢者の消費(タンス貯金の消費)を目論んでいるのではないかと推察します。

ですが、スウェーデンでの経済優先での政策の結果として、

コペンハーゲン大学(デンマーク)の研究者はスカンジナビア地域で最大級の規模を誇るダンスケ銀行のデータを用い、デンマークで経済活動が制限されていた3月中旬〜4月上旬の消費パターンを分析した。これによると、パンデミックの影響でデンマーク人の支出は同期間に29%減少したが、自由を謳歌していたスウェーデンでも消費支出は25%減っていた。

また、

スウェーデンのコロナ死者数は5500人を突破した。アメリカの死者が13万人を超していることを考えれば、それほどひどい数字には見えないかもしれない。しかしスウェーデンの人口は、たったの1000万人なのだ。100万人当たりに換算すると、その死者数はアメリカを4割上回り、ノルウェーの12倍、フィンランドの7倍、デンマークの6倍にもなる。

と、経済を優先させ、最悪の結果をもたらしました。スウェーデン政府も過ちを認め謝罪しました。

すなわち、レバレッジ効果を目論む政府も、活動萎縮と感染拡大の懸念とで大きな効果は得られないのではないかと自負します。

まずは、コロナ脳からの脱却をはかり、徐々に活動できる安心感を国民に寄与しなければ、政府のマスクにつぐ愚策になってしまう事が危惧されます。

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