2021/03/19 05:46



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ひでどん(@komatu00713)です。

菅総理の臨時国会での【2050年までに脱炭素社会を実現】表明に始まり、カーボンニュートラルへの取り組みが加速しています。目下、小池東京都知事が【2030年までに都内でのガソリン車新車販売(二輪車35年)をゼロ】を表明した事により自動車業界からも悲鳴が聞こえます。

なぜコロナ禍中に、相次いで脱炭素を表明するのか?

世界の脱炭素への取組と、未知の変異ウィルス誕生、相次ぐ異常気象など地球温暖化が原因による事象が根底にあります。

そして、観光立国として我が国【日本】は人気がありますが、実は負のイメージもあります。

それは、【地球温暖化の進行を助長している国】というイメージです。

海外の人の多くは、日本に対して「勤勉な」「礼儀正しい」「上質な」といったイメージを持っているようです(ジャパンブランド調査2016から)。

大きな災害時に落ち着いて行動する人の様子や、新幹線のスピーディーな清掃サービスなど、拡散される日本の話題がますますそのイメージを強化していると思います。

「日本への好意度も高いし、イメージもいい。もしかして日本って、めっちゃいい国だと思われている?」と思ってしまいそうですが、本当にそうなのでしょうか?

地球温暖化の進行は、二酸化炭素やメタンなどの「温室効果ガス」によって起こっています。温室効果ガスのうち、特に地球温暖化を進める要因となっているのは二酸化炭素です。本来、温室効果ガスは、地球の温度を適正に保つために機能します。実は、温室効果ガスがなければ地表の熱が宇宙に逃げてしまい、地球の気温は氷点下まで下がってしまうと予測されているのです。つまり、温室効果ガスそのものは、一概に悪いものとはいえません。しかし、温室効果ガスが過剰に発生し、地表の熱を宇宙に逃せない状態に陥ると、徐々に地球全体の気温が上昇して温度調整が難しくなってしまいます。

二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの発生は、それぞれ以下を原因としています。

温室効果ガスの種類 どんなときにガスが発生する?
二酸化炭素:火力発電やゴミ焼却、自動車・バイクを動かすとき発生
メタン:石油や天然ガスから漏出。家畜のげっぷ・排泄物から発生

このほか、一酸化二窒素や代替フロンも温室効果ガスに分類されますが、地球温暖化進行の主な原因となっているガスは二酸化炭素とメタンガスの2つです。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第5次評価報告書によれば、2010年度における温室効果ガスの割合は、二酸化炭素が7割以上、メタンが1~2割程度となっています。

地球温暖化の一番の原因である二酸化炭素は、工業化の進んだ先進国による影響だけでなく、発展途上国による排出も目立ってきました。

以下の図表は、全国地球温暖化防止活動推進センターのサイト内で使用されている、「エネルギー・経済統計要覧2019年版」のデータをもとに作成したものです。

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大国である中国、世界経済を牽引するアメリカが二酸化炭素排出量の多くを占めており、インドやロシアに次いで日本は5番目に位置しています。

ここまでの数値だけ見れば、日本は特別多くの二酸化炭素を排出しているわけではないと思えます。しかし、二酸化炭素の排出量を1人あたりに換算すれば、日本が人口に対して大量の二酸化炭素を排出していることが明確に分かるのです。

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日本は、1人あたりの二酸化炭素排出量が年間9トン。各国の平均値と比較して、決して低い水準ではありません。そのため、地球温暖化の進行に対する責任意識を強く持ち、各人が二酸化炭素量の削減に努めるべきだといえます。

そして、昨年12月に開催されたCOP25では、化石賞という不名誉な賞も受賞してしまいました。

アベノミクスでの成長戦略で【石炭火力発電】の輸出を推奨していましたが、菅政権では方向転換をするのか、今後の動向が注目されます。

このように、日本は二酸化炭素排出国、強いては地球を汚している国であることを自覚して国民一人一人が真摯に向き合っていかなければなりません。


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